"ハゲあゆメモリアル参"

大いなる戦い
〜novel ver〜




それは唐突に忍び寄り、オレを最大級の危機的状況へと追い込んだ。

その理由は定かではない。

直接の単独要因からなるものか、複数の相互干渉によって海だされたものか。

しかし、今のオレにわかっていることは、これが現実の状況であるという一点のみ。

これを回避する手段は……ない。

耐えるしかないのだ……ひたすらに。

授業終了まではあと10分。

この10分を耐えきることが出来れば、なんとか改善の見込みはある。

現状維持……額から玉のような汗があふれ出る。



………………

………………

腹痛い………

くぅぅ………



大体オレが何をしたっていうんだ?

ちゃんと学校来てるし。

●●の話し相手もきちんとこなしている。

風呂にも入ったし歯も磨いた。

ん……ゴミ出し忘れたか…

しかし、それは本件には何ら関係ないハズだ。



んんんぅぅぅ。

ぐ、ぐるるるるるううう。



……オレを解放へと導く希望の鐘はまだか…?

充填率320%。この状況で爆発することは、

オレの社会的な死を意味する。

………………

………………



充填率500%。爆発10秒前。



キーンコーンカーンコーン

「えー今日はココまで。」

礼を終える前にオレは目的地を目指していた。

悦楽の地を…



「ぐおおおおおお!」

オレはいかなる障害物も視認不能の状態となっていた。

本能のまま、安息の地を目指す。

………………



数秒後、オレは天使が降りてきたような至福の時を迎えた。









E N D